赤星栄志の物語






  1. 食材として利用しやすくなった
    麻の実には、硬い殻があり、この殻をうまく剥がす技術が最近開発されました。
    殻を取り除くことによって食品加工や調理がしやすくなり、食感がとてもよくなりました。麻の実は、食材としての可能性が無限大になったといえるでしょう。

  2. 味がよい
    クルミの実のような上品なナッツ類の味がします。豆腐にしたり、サラダに和えたり、お菓子の材料にしたり、バターやディップス、牛乳の替わりにミルクやチーズ、アイスクリームにも使えます。低温圧搾法のような油の成分をなるべく壊さずに搾られた麻実油もまた上品なナッツの味がします。ドレッシングやマヨネーズ、隠し味としてグルメの食卓には欠かせないオイルです。

  3. 良質なタンパク質が含まれる
    畑の肉といわれる大豆と同じぐらいのタンパク質を含み、しかも大豆タンパクよりも消化吸収にすぐれています。また人間の体でつくることができない必須アミノ酸もすべて含まれています。この必須アミノ酸は、筋組織や体内酵素、細胞膜や抗体の形成に不可欠なものです。

  4. 不飽和必須脂肪酸が豊富
    麻の実から採れるオイルは、80%が細胞の成長や健康な皮膚、病気防止のため絶対に欠かせない必須脂肪酸(リノール酸、α−リノレン酸)を含んでいます。この不飽和必須脂肪酸は、様々な病気(アトピー性皮膚炎・乾癬・にきび・関節炎・多発性硬化症・ガン・月経前緊張症・更年期性うつ)の治療やその他の病気(心疾患・骨粗しょう症・ガン)の予防に効果があります。
      また、麻実油は、ボディケア用品にも使われています。皮膚乾燥を防ぎ、皮膚疾患の症状を緩和し、皮膚の老化対策に効果があります。

  5. 麻の栽培は、他の作物と比べて環境負荷が低い
    殺虫剤や除草剤などの化学農薬をほとんど必要としません。そのため、消費者は残留農薬や環境汚染の心配をせずに食べることができます。

  6. 自然食志向に合った食材である
       加工、味、栄養、環境のそれぞれの観点から麻の実は、穀物菜食の食生活にとても相性がよいといえます。麻の実は、ビタミン・ミネラルもバランスよく含まれていて、一種の完全栄養食といえるでしょう。