赤星栄志の物語







約3年前、自然派化粧品店のザ・ボディ・ショップがヘンプ(Hemp:日本語名:大麻)のスキンケア商品を年内に発売するらしいという話を聞いた。今でこそ、表向きは当たり前になりつつある環境と企業活動の調和というテーマをはじめから理念としてもっているあの化粧品会社が「危ないイメージのある大麻」に手を出すなんて、なんか面白いことがあるのではないか?とインスピレーションを感じた。 早速、紹介された「大麻堂」というお店のホームページを目を白黒させながら読んでみた。 皆さんは、次のような情報を手にしたときどのように感じるだろうか?

  • 大麻とは、マリファナで危険な植物である。
  • 麻という言葉は、昔から大麻のことをさし、縄文時代から繊維と種子(麻の実)を日本人は利用してきた。
  • 大麻は1930年代に石油化学産業界から麻薬というレッテルを貼られた
  • 近年の自然素材志向によって、ヘンプ・ファッションが流行している。
  • 川崎市麻生区、長野県美麻村などに地名に麻が付き、麻美、麻衣などの名前にも麻が使われている。
  • 大麻は、農薬いらずで有機栽培できる。


私は、これらの情報を一度に手にしたとき、頭が非常に混乱した。それは、一種のカルチャーショックでもあった。私も多くの日本人がイメージするように「大麻=麻薬=危険な植物」としか見ていなかった。マリファナの麻、衣服の麻、神社の注連縄の麻、農作物の麻、名前や地名の麻、は全て同じであることをはじめて知った。
私は、麻の歴史や文化、農業やビジネスとしての可能性、環境によくて人にやさしい素材であることを徐々に知るにつれて、何かの核心をつかんだような気がした。